アフリカ留学の是非について考えてみた

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~アフリカ留学~

 

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アメリカではありません、アフリカです。

 

一般的にアフリカ留学と聞いたら何を考えるのかな。

 

そんなわけで、思い付く限りのレスを頭ひねって考えてみた▽▽

 

何を学ぶの?アフリカの言葉?貧困について?NGOでボランティアでもするの?

 

そもそもそれって留学なの?留学って英語とか音楽とかそういったものを学ぶことを言うんじゃないの?

 

ん、待てよ。冷静に考えたら、今まで留学の定義を知らなかったぞ!

早速Wikipedia! 

 

留学(りゅうがく、るがく)とは、自国以外の国に在留して学術・技芸を学ぶことをいう

 

ふむふむ、つまり海外ボランティアやインターンは留学にはならないのか。

と思いきや、

 

とりわけ中世における大学の成立と発展は、民族・文化の異なる若者たちの留学に支えられてのものであった。さらにルネサンス以降は、外国留学の教育的意義が強調されるようになり、外国への旅行や留学によって教育は完成するとの考え方が 、ルソーなどらによって確立された。

 

留学による教育の完成か、なるほどなるほど。

さらに、

 

近代における留学は、欧米では依然として以上のような人格完成を意味していたのに対して、かつての日本など近代化を目指す国にとっては、国を代表して先進の文明を学んでくるといった気負いが加わり、現在の留学のニュアンスにもその名残りが感じられる。これらの留学生は、自国に戻ってから政治・経済の近代化に大きく貢献した。とりわけインド、ベトナムカンボジア等の旧植民地諸国では、宗主国への留学生が中心となって行われた。

                               Wikipedia参照

 

・国を代表して先進の文明を学んでくる

 

これらの留学生は、自国に戻ってから政治・経済の近代化に大きく貢献した

 

なるほど。明治維新の頃は岩倉具視などが海外視察に行ったと教科書では習ったな。

 

その時のメンバーがこの写真。

 

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左から【木戸孝允山口尚芳岩倉具視伊藤博文大久保利通

 

日本史オタクでなくても、この人たちのいずれかの名前は聞いたことありますよね。

 

つまり、異なる文明・文化、とりわけ自国より進んでいると考えられる国へ行き、

 

そこで学んできたことを自国へ還元する、ということらしい。

 

まぁいま風に言うなら所謂、意識高い系だろうな。

 

じゃあ日本よりも決して進んでるとは言えないアフリカに長期滞在することはどうなのか。

 

これは極めて僕の持論ですが、

 

学ぶことしかない

 

なぜかは、きちんとまとめたものをそのうち書きたいなぁと思いますが、

 

アフリカはかかるコストは高くつくけど、留学先としてめちゃめちゃオススメ。

 

まあ実際に来てみて感じることは人それぞれだろうし、感じたことに正直であるべきだと思います。

 

適わない、ちょっと辛い、って思う人もいるだろうから。

 

じゃあ留学先としてどういった点がオススメか、今回はそこを触れていきます。

 

日本ではあり得ないことがたくさん起きるし、そこから学べる

本当に大切なことって何なの?と自問することが増える

上手く行かないことに対して開き直る力がつく

日本人としてのアイデンティティをすごく考える

 

以上のことは、一応学生を対象に書いています。

 

僕は現在大学2年までを終え、3年の期間を休学してアフリカに来ています。

 

この世代はたぶん温室育ちって表現されるかもしれない(もちろんそうじゃない人もいると思います)。

 

何もかも整った時代に生まれ、あまり苦労をしないで大人に。

 

だけど日本から一歩出ると(アフリカは一歩とは言えないかも)、

 

次々と非日常的なことが起こります。日本での常識なんて通用しません。

 

時間も然り、お金に対する価値観も然り、もう何もかも。

 

そしてそこから学ぶことってたくさんある。

 

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最近ではすれ違いざまに「Jesus loves you!!」(神はあなたを愛している!)と言われ、

 

30分程キリストに入教するようアツく語られました。

 

ちなみにこっちに来てから4回目くらい。

 

で、感じたことは、宗教って心の拠り所なんだってこと。

 

日本だとちょっとネガティブなイメージを持たれがちだけど、

 

実はすごく良いことを言っていたり。それから【神】という存在が彼らにとっては非常に近いため、

 

何か嫌なことがあってもきっと神が守ってくれる、という風に精神的な支えになっています。

 

まあ僕はなにがしかの信者になるつもりは毛頭ないのですが。笑

 

それ以外にも停電しまくったり、断水したり、空気汚くて鼻くそ目やに真っ黒になったり、何より現地の人間は約束の時間通りに来ることは10回に2回くらいだし。

 

日本では「これくらいのお金払ったらまあこんなサービスだろう、これくらいのクオリティだろう」

 

という一種の信頼の上で成り立つと思いますが、ことごとく裏切られます。

 

使い古された言葉だけど日本の当たり前は、決して当たり前じゃない

 

それこそ見えないところで色んな人が必死に仕事をしてくれているから保たれているんだと思う。

 

最近ネットビジネスが流行ってサラリーマンを馬鹿にする人たくさんいるけど、

 

彼らがストライキしようものならあっという間に日本パニックになる。

 

とび職など、危険な現場で働く人、トラックの運ちゃん、

 

彼らがいなくなったら住む家も働く環境も何もかもなくなる。

 

そういった、目を向けなかったところに意識が行くようになったなぁと実感。

 

本当に大切なことって何なの?と自問することが増える

 

これは普遍のものではないかもしれませんが、

 

日本社会のような、ひたすら消耗する生活はほとんど見られないと思う。

 

ちょっと濁したのは、まだアフリカにある50数か国のうち3つしか行っていないから。

 

でも、いまあるもので満足しようとする。無駄に多くを求めなくなります。

 

なぜなら、ないから。笑

 

極端に選択肢が減るんですよね。

 

だから幸せを感じやすくなるし、ちょっとしたことで満たされます、ほんとに笑

 

学生目線で言うならば、誰もが就職のことを考えるはず。

 

結構こっちに来て自分がどういう道に進みたいかを見付ける人もいるし、

 

かなりポジティブな変化が起こるように思う。

 

なんて偉そうに言う自分は決まってないんだけど。笑

 

だけど僕ら若い世代にとって大事なのはどんな仕事をするかではなく、

 

【自分が本当に大切にしていることって何かに対する答え】ではないか。

 

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まぁとにかく力のなさを突き付けられます。少なくとも僕はそうです。

 

これなら上手く行く!そう思っても一筋縄には行きません。

 

よく言えば、「本物かどうかバレる場所」と呼べるのかも。

 

上手く行かないことに対して開き直る力がつく

僕の場合ですが、上手く行くことは極めて希。

 

渡航前から分かってはいたこと。だけどいざその環境に身を置くと、

 

結構自分を見失いがち。でも、そこでもがいて辿り着く答えって意外とシンプル。

 

僕はとにかく周りにいてくれる人を大事にしたい、そう思うようになりました。

 

日本人としてのアイデンティティをすごく考える

肌の色が違うので、嫌でも目立ちます。そして彼らの好奇の対象になります。

 

絵本で例えるなら、一匹だけうろこが黒い魚がいていじめられちゃうヤツ。

 

一番嫌いなのは、なんかよく分からないけどアジアの言葉を真似て馬鹿にしてくること。

 

「チェチュンチュンチュン」みたいな。これ、ほんと。

 

で、「いまなんて言ったの?意味教えて?ケンカ売ってるの?」って

 

わりと切れた顔で聞くと、「I'm fine. How are you?」みたいな返事。

 

この違和感はたぶん日本にいる方には分からないかも知れない。

 

だけど日々生活していて、「China! Chinese! ニーハオ!」めっちゃ言われます。

 

それを言われて嫌なのは、中国が嫌いとかではなく、

 

同じアジア系の顔だからと言って勝手に国籍を決めつけられる一種の暴力性を帯びているから。

 

それから、車に乗っていたり大型バスに乗っているヤツからよく分からない言葉を言われがちという点。

 

つまり、彼らにも悪いことをしているという自覚がある、ということ。

 

安全圏にいるから大丈夫、っていう感覚でバカにされてる感じなんです。

 

日本でも訪日客を見て「Hello」など、英語で声をかけるのは失礼と言われる。

 

その理由も、見た目で勝手に英語話者だと決めつけているから。

 

これから労働市場はもっと多国籍になると思う。そうなったらよりセンシティブになる気が。

 

グローバルな環境に身を置いて改めてアイデンティティの重要性を感じたっていう話。

 

 

 

書いてて何言いたいのか良く分からなくなったけど、

 

日本で培った価値観をぶっ壊すには最適な環境です。

 

そして自分の非力さを実感します。だけど、思い知ってからがスタート。

 

アフリカで得た知見を持ち帰って、日本で新しいことを始める気持ちは湧くはずです。

 

次回は関連して、「休学のススメ」というテーマで書こうと思ってます!

 

長々とありがとうございます!