ウサギとカメ~あなたはどっち~
ウサギとカメ。
たぶんこの話を知らない人はそういないだろうと予想できますが、念のため。
ウサギとカメが競争をする訳ですが、当然カメはノロい人が喩えられちゃうくらいノロいので、
ウサギが勝つと思いきや、勝ちを確信していたウサギは昼寝なんかしちゃう訳ですね。
どの中学校にもいると思うけど、やたら怖い生徒指導の先生が叩き起こす、
そんなわけは当然無く、寝ている間も一生懸命歩み続けたカメが勝つ、そんなお話し。
たぶんこの寓話が伝えたいことは、
「能力の高い低いではなく、実直に努力を続ける大事さ」ではないでしょうか。
今回はこの寓話のメッセージに、個人的に新しいものを加えたいなと思います。
ちなみにこれを読んでくれているあなたはどっちだと思いますか?
ウサギの意地の悪さは差し引いて考えてみてください。
それなりにスキルがあって速く進める人か、それともコツコツ努力をする方か、
僕は、スキルは高くないけど速く進もうとしていた人でした。
アフリカで、現地の人たちの雇用を生めるような新しい仕組み作ってやるぜ!
しかしその為に必要な力なんぞない。ただ前に進もうとする意思ばかりが働くだけの、
ウサギにもカメにもなれないタイプ。つまり、生き急いでいた。
それを最近痛感します。「速く行くことばかり考えて大事なもの見落としてないか」
僕はこれから、このお話しで喩えるならカメになります。
それは、ウサギになれる力がないからではなく、
ウサギの速度で進んでしまうと見落としてしまうモノがたくさんあるから。
道端に落ちてる石ころが、ひょっとしたらすごく価値があるモノかも知れない。
ウサギには気付けないけどカメなら気付ける価値。
だからと言ってウサギ派を否定するつもりもない。人によって違うだろうから。
でも年を重ねたときに振り返って、どちらが「より多くの無駄なモノ」を拾えているか。
断然、カメ。無駄か価値があるかは知らないけど、カメの方が気付けることは多い。
僕は人生の7~8割は無駄で出来ていると考えています。
本当に大切なことはわずか。人生は極めてシンプルなモノだと思う。
だけどそれに気付けないと難しい事この上ない。喩えるなら知恵の輪。
無駄なことを全力で愛でる。無駄が多い方が結局は素敵な人生になってるっていう逆説。
気付けて良かった。
ちなみに何故無駄がそれほど大事だと思うのか。ちょっと考えてみて欲しい。
自分のやりたいことだけをただひたすら突き詰めて、なるべく無駄を排除する生き方。
もしかしたら短期的な欲しいものはそれなりの速さで手に入れられるかも知れない。
しかし無駄をそぎ落とす生き方を選んだ人に対して、周りの人はどう接するだろう。
全てが合理的。 僕はたぶん仲良くなれない。それでも一度きりの人生余計なことしてる時間はない!
そういう生き方もいいと思います。
だけど僕にとって人生で大切な事ってわずか。
無駄を愛でること、周りにいてくれる人を大事にすること、主体的に生きること。
加えたいメッセージ▽▽
【カメのようにゆったり生きることでウサギには気付けないことを大事にする】
ウサギとカメ、どちらを選びますか?