良書は時代を超えて読まれる

 

ここ数年でビジネス書がもの凄く流行っている気がしますが、

 

どちらかというとハウツー系、「これをやれば上手く行く」

 

みたいな内容が散見されます。

 

いやいや、そんな簡単にいけば誰も苦労しないのに、と思ってしまいますが、

 

個人的には新しい本を読むよりも、何年も読まれ続けてきた本を読む方がよっぽどいいと思います。

 

もちろん新書でも面白いモノはあると思いますが。 

 

なかでも僕が好きな本をいくつかご紹介したいと思います。

こころ

草枕

暗夜行路

あすなろ物語

坂の上の雲

龍馬がゆく

 

あとわりと最近の本を、一冊ご紹介

学力の経済学 

 

夏目漱石の著書に出てくる言葉が僕は好きです。

 

例えばこころであれば、

精神的に向上心のないものは馬鹿だ

 

とか、草枕であれば

智に働けば角が立つ

 情に棹させば流される

  意地を通せば窮屈だ

   兎角に人の世は住みにくい

 

といった、グサッとくる文言が出てきます。

 

また司馬遼太郎は、「司馬史観」と言われる、作中から読み取れる彼の歴史観がまた面白い。

 

司馬遼太郎とは直接関係ないけれども、

 

龍馬がゆくの作中で、高杉晋作が死ぬ間際に遺した句、

「面白き ことも無き世を 面白く 住みなすものは 心なりけり」

 

僕の考えを大きく変えてくれた句です。

 

司馬史観、結構賛否両論があって今でも議論されてますが、

 

彼の言説が正しいかは置いといて、死んでなお語りぐさになることがすごいことですよね。

 

そして最後に「学力の経済学」ですが、この本はめちゃめちゃ面白い!

 

教育って何だかよく分からないけど、こういうときはこうしたほうがいい、

 

みたいな持論をほとんどの人が持ってる。しかしこの著者である中村 牧子さんは

 

教育経済学の専門。本書では、

ご褒美で釣るのは子の教育にとっていいのか

一日~時間までテレビやゲームは教育にいい?

褒めて育てるべきか否か

 といった様々なテーマを、全て科学的根拠に基づいて解説しています。

 

主にアメリカで行われた実験をエビデンスとして使っていますが、

 

非常に面白いです。

 

また、原因と結果の経済学という本も出しておりこの一冊もオススメです。

 

ちょっとだけ例を挙げると。

メタボ健診に行った方が長生き出来る?

・偏差値の高い大学へ行けば所得は上がるのか?

 など、リアルなテーマを実験によって得たエビデンスベースで解説しています。

 

また、因果関係と相関関係の罠についても詳しく説明されているので是非読んでみてください。