アフリカビジネスって実際どうなの
こっちに来て早6.5ヶ月が経ちました。
そもそもなぜアフリカに興味を持ったか。
簡単に言えば父親がイラク戦争やスーダンに派遣されたことが入り口だったように思います。
その頃の僕は小学生。「なんでこんな世界があるんだろう」って感じでした。
当時父が持ち帰ってきたのは悲惨なお土産話。同年代の子が紛争や飢えで死んでいる。
興味を持つには十分すぎる内容ですよね。そこからずっとボランティアで関わりたいなぁと思ってましたが、
大学に上がり勉強していくと「フェアトレード」なるものを知りました。
高校時代は「ボランティアじゃ食っていけない。でも退職まで働いてお金を稼いでからでは遅すぎる。」ということで悩んでましたから、
「ビジネスで関わることが出来る」と知ったときはおぉ!となったわけです。
加えて一方的な援助では自助努力をしなくなり、施されて当たり前という思考に陥ってしまう問題。
これは途上国だけでなく、日本の被災地でも話題になり、
「ボランティア」という存在をもう一度考える必要があるという風潮になったと思います。
だけど、やっぱりボランティアの存在意義はあると感じています。
しかしどこまで本質的な支援が出来るかを考えなければただの自己満で終わってしまう。
例えば遠くまで水を汲みに行くしかなかった地域に井戸を掘る。そうすれば当然ラクに水が手に入る。
だけど大事なのは、【その井戸をきちんと維持できる仕組みや教育を施すこと。】
ではないでしょうか。
これまで水を汲むことしか知らなかった人たちが自分たちだけで維持できるはずがない。
そこの教育をしなければ金と労力の無駄。じゃあその金がどこから出てるかと言えば、
ODAであれば税金ですよね。井戸を掘った、学校を建てた。
聞こえがいいだけで本当に現地の人たちの為を思うなら一歩踏み込む必要がある。
ではビジネスはどうなのか。
確信しているのは、【いつか必ず日本がアフリカ諸国の背を見る日が来る】と言うこと。
現時点で日本人よりも圧倒的に稼ぐ人がいます。
それは資源などからではなく、全うにビジネスを通じて稼いでる人たちです。
一方でウガンダではスマホ所持率が20%という話を現地のエンジニアに聞きました。
この数値が正しいかは置いといて、経済格差が激しいのは事実。
しかしこれからよりテクノロジーが浸透していけば爆発的に成長すると思います。
なにより人口も増え続け労働人口がまだまだ豊富な人口ボーナス期。
今のうちにいかに大きなパイを取れるかが大事だと考えていて、その為にはとにかく資金を突っ込むこと。
ナイジェリア発のECベンチャー【JUMIA】は大量の投資を受けてますが、
まだまだ億単位の赤字。それでも今は顧客を掴むためにとにかくお金を突っ込んでいるそう。これぞベンチャー笑
話しを少し戻して、【いつか必ず日本がアフリカ諸国の背を見る日が来る】
という点。日本人である僕らからすれば一見悲観的な感じがしますが、
決してそうではないというのが持論です。巨大な大陸に増え続ける人口。
人口が下がり続けてて資源もないのに敵うはずがないし、そんな大規模の成長は日本にはもう必要がない。
数値だけで見れば中国に抜かれ、シンガポールに抜かれ、インドにも抜かれると思う。
だけど僕らの生活水準が下がった訳ではない。むしろそうならなければおかしい。
冷静に日本という国は気持ち悪いと思います。国土のほとんどが森林で人口も少ない。
その中でかつては世界一の経済規模を築き、未だにGDPは世界3位。
ほんと変態。もう意味不明。どんだけ働いてるんですか。
それから戦後20年でオリンピックをやったのも奇蹟としか言えない。
ルワンダも虐殺から23年でかなり変わったけど、インフラはまだまだ。
列島改造論とか言って田中角栄さんやったけど冷静にすごすぎる。
何の根拠もございませんが、アフリカビジネスは向こう5年が勝負だと感じています。
そして「アフリカだから」という考えを持っていてはいけないと感じました。
今お金持ちで世界を見れるアフリカの人たちが、先進諸国の水準を見てそれを自国に持ち帰り活かす。
テクノロジーが発達している今、世界最先端を取り込むチャンスがアフリカにもある。
本当にボーダレスな時代になったんだと痛感しています。
どこの国だからではなく、使えるリソースは使う。
例えばイスラエルのITチームにシステムを作ってもらって、アフリカでビジネスをすることも出来ちゃうわけですもん。
今から30年後、GDPランキングの上位がアフリカ諸国に、なんてことも大いにあり得ると本気で思います。