価値観をぶっ壊されて路頭に迷うinルワンダ

2018/9/20

 

ブログのお引っ越しをしましたので、是非立ち寄ってみてください。

 

9月現在は記事数も少ないですが、これからどんどんあげていくのでお付き合いください:)

ノビシロ.COM

 

 

 

 

 

 

 

最近かなり路頭に迷っています。笑

 

突然の告白になんやねんって思われた方もいるかもしれませんが()

 

 

どういうことか、順を追って説明していきます。

 

  1.  [自分ってなんだ]
  2.  [世の中の矛盾]

 

[自分ってなんだ]

 

えー、いきなり哲学的なことで恐縮ですが、こっちに来てたくさんの人々に出会って自分というものが分からなくなってきました。笑

 

 

こういうネット上で弱みを吐く系の内容は大嫌いで、特にSNSで病みアピールをしてるのを見ると吐き気を催す僕ですが、

 

 

今回はあえて等身大で行こうと思います。

 

※写真のチョイスに意味はありません

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もし自分と同じ悩みを持つ人がいたら、アフリカでも同じように悩んでるぜ!って元気づけられたらと願って、あえてね。笑

 

 

まず、圧倒的に自分の非力さを突き付けられた。

 

僕はこっちに来る前まで、

「仕事がない人たちの為に雇用を産むんだ!そのために現場を見てリサーチするぞ!」

 

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と燃えに燃えていたわけです。ところが。

 

 

来てみると想像を遙かに超えた現実があるわけですよ。

 

それでも最初はハードルは高い方が面白いと

 

意識高めに前向きに捉えるようにしてましたが、ルワンダに来て凄い経済格差を見て

 

ちょっと分からなくなってきた、そんな感じです。

 

具体的に僕を悩ませているのは下記の通り▽


 ・格差を生んでいる原因

 

・ボランティアとビジネスそれぞれの限界と自分がやりたいこと

 

・てめえに何が出来るんだ

 
主にこの3つかと。

 

 

1つずつ説明しますが、まずなぜ半端じゃない経済格差が生まれたのか。

 

特にルワンダという国は小国で、人口も少ない。しかも20年前には大虐殺があり、

 

文字通り何もなかった。スタートラインは同じだったはず。

 

しかしこの20年で圧倒的な差が生まれた。

 

都心ではBMWやベンツなど高級外車を乗る人を見れば、

 

そこから1時間ほど離れるとトイレがない、水道がないのは当たり前

 

 

しかしそこで暮らす人たちがとっても暖かい。それも自分を狂わせている1つ。

 

なぜイメージ的に豊かな日本から来た一人の学生に、ご飯をもてなし寝床を用意してくれるのか。

 

なぜ生活は苦しいはずなのにここまで優しくしてくれるのか。

 

一方自分が育った国はどうだろう。突然来た外国人をただで泊めて飯食わせて交通費も負担するような人はいるだろうか。

 

そこに「何が問題なのかリサーチするぜ!」って言って勝手に乗り込んで「次来るときには皆のために雇用生むぜ!」

 

って考えてた自分がめっちゃ気持ち悪くなって、そもそもの考えに自信を持てなくなった感じ。

 

例えるなら、

 

医者が勝手に家に乗り込んできてどこが悪いか診察して

 

「次回薬持ってきますね~」

 

ってくらい強引で勝手。

 

 

・ボランティアとビジネスそれぞれの限界

 

 これは前に触れたけど再度。

 

ビジネスにはビジネスの、ボランティアにはボランティアの畑があって、一長一短。

 

特に田舎地域で購買力が無い人たちに、ビジネスだ-!

 

ってアプローチしたらただ頭がおかしいヤツ。でもそれをちゃんと理解できてなかった。

 

つまり来る前の僕はお金がない人たちもビジネスで救えると勘違いしてた頭のおかしいヤツでした。

 

ビジネスでフォローできないから、寄付金等を募りながらNGOなどが頑張る出番。

 

現地の人たちの為に正しいことをしているならどっちも正解のはず。

 

でも自分がどっちをやりたいのかが分からない。なぜならどっちにもワクワクする自分がいるから。

 

 

・てめえに何が出来るんだ

 

これが一番大きい。今目の前で苦しんでいる人がいるのに何も出来ない自分。

 

端金をあげることは出来ても解決にはならない。

 

そこで。一旦アフリカを置いといて、日本社会で自分がどれくらいの市場価値があるかを考えてみた。

 

【何も市場価値がない!何も出来ねえ!】

 

って気付いたわけです。もちろん来る前も自分なら出来ると思い込んでたわけではありません。

 

ただ、凄い臨場感を持って現実として突き付けられた感じ。

 

てめえに何が出来るんだ!って。

 

シャボンディ諸島でバラバラになって、新世界のすごさを実感したときのルフィ達さながら。

 

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そして「まだ20歳だからしょうがないよ」と言われたりするのもまた嫌。

 

年齢を盾にして逃げたくない。

 

だけど仮に自分から逃げなくても、そもそも相手が目もくれないような弱者。

 

悔しいことこの上ないわけです。

 

・世の中の矛盾

 

 一日を生きるのに必死な人たちと、一緒に何かしたいと考える一方で、

 

平気でカフェでくつろぐ自分。だけどそこから少し行けば靴を履かない少年に出会う。

 

この矛盾もまた僕を悩ませています。これを矛盾というのか世の中の不条理さというのか分からないけれど。

 

f:id:khmg02:20170720230842j:plain※写真のチョイスに悪意はありません

 

だけど1つだけ確かなことは、色んな人たちに迷惑をかけながらも来て良かったって事。

 

自分が死にかけて、もう一度死生観を考えるきっかけを得たし、

 

貧しいながらもたくましく生きてるたくさんの笑顔に出会えるし、

 

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日本では絶対に見ることの出来ない景色、人々の暮らしの風景を見れるし、

 

アフリカの中でも、特に田舎に行けば何もないけど、そこには確かに人々の生活があって、

 

普通に考えたら決して繋がるはずのない人と繋がる経験。

 

価値観ぶっ壊されて精神的に路頭に迷ってるけど、毎日一生懸命生きないといけないなと、

 

改めて実感させられる毎日です。

 

ちなみに個人的に一番忘れられないのは、バスの中から見たマサイの牛使いの少年。

 

まだ5歳くらいなのに、自分より背の高い棒っ切れを持って十数頭の牛を連れて何もない草原を歩く姿に無性に鳥肌が立ちました。

 

いつか書いたけど、この地球には70数億の人間が存在して、

 

存在する人間の数だけ異なる人生があって、

 

その中の一人でしかないんやなぁ~

 

これから過ごすたかだか数十年の人生をどう生きたっていいやないかって思う。

 

どうせいつかはみんな死んで忘れられるんやから。

 

これは病んでるわけでも人生を放棄してるわけでもなくて、

 

自分の小ささをきちっと理解する大事さの話。

 

 

 

さて、キリスト教に入るようアツい勧誘をうけたり、バイブル持たされたり、

 

毎日めちゃめちゃな量の食事を食わされて体調を崩し気味の國井ですが、

 

とりあえず今日も頑張って生きてます()

 

今お世話になってるホストはこの上なく熱心なクリスチャンで、

 

ことある毎に、【pray・bless・god】の3単語を列挙してきます。

 

ひざまずいて祈ろうとも言われ、さすがに全力で拒否しました。

 

ちなみにこっちの人たちはまじで炭水化物と炭水化物と炭水化物と肉を食べるので、

 

腹部膨張感が半端じゃありません。後日写真をupします。

 

現場からは以上です。